【プリパブ】平和紙業さんと色々お話をしました。

http://www.fengfeeldesign.org/print_pub/

平和紙業。竹尾と並んで、なんか大きい紙を扱ってる会社ぐらいのイメージのfengfeeldesignなんですが、見本帳いっぱいあるし竹尾との違いとか、実際、何をしていて、どういう所なのかというのが、実は知らないなと思いまして、まあ、知っていても、紙を扱っていて、ペーパーボイスがあって、ギャラリーがあって、なんか昔からあるなあてな具合。凄い大きい所だし、fengfeeldesignなんて無視かなって思ったら、お話してくれるし、実は大きい懐もあって、色々と相談を乗ってくれるなと、ふわふわとしたイメージだったんですね。それまで、竹尾を主流に使っていたってのもあって…、でも、最近、平和紙業の見本帳ラインナップを眺めてたり、お客さんに提案していると、新しい発見があったりしたんです。なんというか、謎のパンチ力があるというか、実は、最近、お客さんによく選ばれるんだよね。そこらへん、まだまだ、平和紙業の魅力を知らない事への反省も含めて、今回、色々と、平和紙業さんとお話をしまして、
質問形式にまとめてみましたので、是非読んでみてください!


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質問1:平和紙業って何をしている所ですか?

平和紙業さん
「平和紙業とは、紙を専門に販売する商社です。
紙の中でも、コピー用紙やティッシュ、新聞紙のような紙とは違い、
色がついていたり、柄が入っていたり、機能性をもたせたような「特殊紙」をメインで取扱い、
それを紙卸商や印刷会社などへ販売し利益を得るという企業形態になっています。
紙の専門商社ということで、決まった流通上でしか販売をしないので、
一般の方に広く知られている会社ではないと思います。
 
また、平和紙業のもう一つの特徴としては、
「自社オリジナルの商品を開発し、販売している」ということです。
平和紙業は社内で新商品(紙)を企画し、それをメーカーと共同で開発し、
自社オリジナルブランドとして販売を続けています。
ですので、商社でありながら、メーカー的な役割も担っているというところが、
他の「商社」と呼ばれる会社と違う部分になるのかもしれません。 」

fengfeeldesign
「クリエイティブに寄り添ってる印象は、竹尾と同じものを感じていて、平和紙業の独特な存在感ってあって、一貫してるものの違いとかあったりする印象を受けています。姿勢のかっこよさは、平和紙業の方が個人的に好きです。」


質問2:平和紙業で取り扱っている紙はどこかで気軽に買えたりしますか?

平和紙業さん 
「基本的には、紙卸商や印刷会社にしか商品を卸していないのですが、
小売店のような形で平和紙業には「ペーパーボイス」というショップとギャラリーを運営しています。
そこでは平和紙業が取扱いしている商品のほとんどを購入していただくことが可能です。
ロフトや東急ハンスなどにもファンシーペーパーを扱っている部分があるかと思いますが、
大阪のペーパーボイスでは約4000アイテムのファンシーペーパーを在庫しています。
全体の取扱いアイテムとしては1万アイテム以上なので、在庫しているものは一部になるのですが、
A4、4切、半裁で在庫しており、在庫にないものが必要な際は取り寄せならば対応可能です。

ペーパーボイスギャラリーは、様々な展示会が2週間交代で開催されます。
JAGDA、JPDA、タイポグラフィなど様々なデザインに関わる方が展示会を開催されます。

営業時間は、平日の9時〜17時まで、土日祝日休みと、わざわざ時間を作らないと来れない営業時間かもしれませんが、
わざわざ時間を作ってでも「見たい!」と思ってもらえるような展示会もたくさん開催していますので、
是非足を運んでいただければと思います。」

fengfeeldesign
「実はペーパーボイスて凄いんですよねw常時だし、場所も買いやすい場所に(大阪は心斎橋)あるし、個人的にも急用な時に使わせてもらってます。DIYしてる人にもかなり心強い存在ですよね。もっといろんな人に知って欲しい。」


質問3:取り扱いの紙の中で一番古い銘柄は?
  
平和紙業さん
「調べましたところ、今現在も販売を続けている商品の中では、
「HSKアイボリー(1956年)」、「ケンラン(1957年)」という紙がロングセラーの紙になります。
その昔は、今の色柄ファンシーと呼ばれるような紙はなく、アイボリーやケントなどの白紙が主流でした。
本格的なファンシーペーパーの先駆けとなると、やはり「レザック66」になると思います。

「ケンラン」、「レザック」は平和紙業の中でもロングセラー、そして堅調な売り上げを維持している紙ですので、
長年市場で愛されているということになると思います。

また、意外に発売年が古いなと思ったのが、「ハーレムブラック」でした。
この紙は、1960年の発売になるので、レザック66よりも歴史が古い紙ということになります。
あまり知られていない紙かもしれませんが、黒の薄紙という他にはない紙ですので、
是非紙見本をご覧になっていただきたいと思います。」

fengfeeldesign
「ハーレムブラック(見本帳A-5に入ってる)ってそうなんですね!めちゃ好きな紙だったので嬉しいです。HSKアイボリー(見本帳E-1に入ってる)もそうなんですね。これは地味に平和紙業とは知らずに使ってたwてか、それを考えると、いろんなファンシー紙が出てきたのって、レザック、ケンラン以降って事ですよね。ただ、平和紙業の白の紙って、竹尾とラインナップの違いが如実で面白い。前にたしか、会社の成り立ちとして、平和紙業が大阪で和菓子のパッケージを中心にしていた事が最初で、竹尾が本の装丁を中心していた事が最初で、みたいな話しを思い出しました。ちなみに、レザック66は1966年発売。それ考えたら、ケンランの凄さが分かるなあ。」


質問4:平和紙業らしい、平和紙業たる紙とは一体?

平和紙業さん
「平和紙業らしいというとなかなか難しいところなのですが、例えば、「ガイアA」という紙は、 その当時ファンシーペーパーでは国内初のエコマークを取得するといったように、エコロジーという点では長けていたようです。
(その当時の審査基準であり、2008年の古紙乖離問題以降、エコマークは外れてしまいましたが。)
また、「新・星物語」はフロリダの満天に広がる夜空を再現したものであったり、
茶室の壁から連想して作られた「新利休」、バリ島の空気感を再現した「アトモス」など、
紙の開発に関しても自然物に由来するものが多くあり、古紙や非木材パルプを使用するなど、 自然に優しい紙を作ることに念頭をおいていたようです。
 
また「新バフン紙」や「Mag」、「グラフィーエコカラー」のような素朴な質感の紙は平和らしいと言えるのではないでしょうか。
仮に竹尾さんが、洗練されたかっこいい紙とするならば、
平和は素朴で温かみのある紙、といったようなイメージでしょうか。
あくまでもこれは私の個人的な感想ですので、社員によって違った見解があるかもしれませんが、
平和にしかない紙の共通点としては、どこか懐かしい、飾らない紙ということのような気がします。 」

fengfeeldesign
「ECO、素朴。新利休は好きな紙だなあ。僕は竹尾の見本帳を最初にメインに使い始めたんだけど、もし、平和紙業の見本帳を使い始めてたら、どうだったかを、時々考えます。今、まさにそういう視点で平和紙業を見たいと思ってて、素材から考え、完成ではなく、成り立ちを考えていく姿勢はやっぱ、独特だなと感じます。これを聞いた後にディープマットを扱うと異色に感じました。そういう地べたをキチンと用意している感じはあるような気がします。実家が文房具店なんですが、リンテックの画用紙みたいに、商ってるなという印象です。」

質問5:紙のラインナップに方向性とか平和紙業独自の考え方とかあったりするの?

平和紙業さん
「平和紙業独自の考え方というと、経営者でもない平社員の私には到底お答えできない話なのですが、
やはり質問4に通ずるところがあるような気がします。
今の名刺には入っていませんが、昔「あなたと自然のために」というキャッチフレーズがあったほど、 環境に対しての問題意識は強かったように思います。
 
紙を使用される(もしくは選ばれる)際は、価格や質といった点で比較されることもあるでしょうが、
全体の雰囲気としては質問4でも答えたように、「どこか懐かしい、飾らない紙」という言葉で収まるのかなと思います。 」

fengfeeldesign
「そうだよね、なんかでも、ポイントはそこにあるような気がしていて、いい意味で古臭さがあるなと感じています。見本帳にしても閲覧というよりも、潜っていく奥深さを感じるし、堅実的でしっかりしてるので、選択の仕方によっては、強い表現に辿り着けたり。」


質問6:ご担当されているデザイナーさんで、こういう感じで紙を面白く活用されているよーって方は居ますか?

平和紙業さん
「これも難しい質問ですね。
質問の答えになっていないかもしれませんが、特殊紙の良さをわかりやすく、もっと身近に感じてもらえる展示会を、
関西で活躍されているデザイナーさんに協力していただき開催することになりました。
この11月5日(月)より、ペーパーボイス大阪で開催されます!(おい、ここで宣伝かよwと思わないでくださいww)
ペーパーボイス大阪では、年に1回、11月ごろに平和紙業が主催の紙の展示会というものを開催しています。
平和紙業取扱いのファンシーペーパーを使って、魅力溢れる展示会を企画運営してます。
 
今年のテーマは「IROIRO」、つまりイロイロな色紙です。
パソコンが普及し、普段のお仕事の中でも色紙を使う機会というものが少なくなっているのではないでしょうか?
そんな中、今一度カラーペーパーの魅力に気づいてもらい、デザインの引き出しを二段も三段も増やしていただけるような展示会を企画しております。
今年も、去年に引き続き7組デザイナーさんにデザインをお願いし、それぞれカラーペーパーの魅力を最大限に引き出していただきます。
期間は11月5日(月)〜11月16日(金):土日休館 入場無料
9:00〜19:00までと通常より2時間営業時間が長くなります!
11月5日(月)には18:30〜20:30までオープニングパーティも開催します。
 
普段の営業時間では来れない方は是非この機会にペーパーボイスまで足を運んでいただければと思います。
また、7組のデザイナーさんは関西で活躍されている方ばかりです。
大きな協会などには入られている方は少ないですが、皆さん精鋭揃いです!
お土産に2013年度オリジナルカレンダーを配布する予定ですので、お時間見つけて是非お越しください。
(私は展示会期間中常駐しております。) 」

fengfeeldesign
「ふふふ、やはり難しい質問でしたよねwでもでも、お答えくださってありがとうございます。にしても、ペーパーボイスのギャラリーっていつもなんかやってますよね。もっといっぱい知られた方がいいんじゃ?なものも結構やってるし、本当に素晴らしい場所だなと感じます。」

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という事で、いかがでしたでしょうか。何やってるとこですか?って聞いたら、「そこから!?」というwツッコミをいただきましたが、でもホント、最近の平和紙業の動きはちゃんと見といた方がいいと思います。竹尾よりも規模は劣る、だけど、並んでいる。それが凄いんだよね。見本帳に出してる紙も基準こそ分かりづらいけれど、実は、めちゃ安心出来るラインナップなんだよね。次回の自社企画の「IROIRO展」面白そうだし。これからも、プリパブでは、平和紙業の動きを追いたいなと思いました。

2012.10.20 Saturday | 2012年10月 | 22:11 | comments(1) | trackbacks(0) |